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モンスターハンターシリーズで私が愛した片手剣ランキング

概要

モンスターハンター(MH)シリーズで私が実際に使用した片手剣の中で、お気に入りのものをランキング形式で紹介しつつ思い出を語るというもの。

プレイした作品

MH2…オフライン

MHP...MH2でガルルガを登場させるために連携

MH2G...知人に借りて数十時間程度 ちなみに知人のデータを消して新しく始めたのでめっちゃ怒られました

MHF...フォワードの途中くらい、当時のHRで100ちょっと

MH3...オフライン

MH3G...ソロ専、ジョジョブラキ未討伐程度

MH4...4Gにデータ移行するため買ってクリア

MH4G...発掘ゴール品ひとつ

MHX...記憶が混濁

MHXX...超特殊ソロ3体

MHW...最近強弓珠出ました。2連続で。物欲センサーを許すな

 

5位 破岩剣デストルクジオ


主に使用...MH3G, MH4(G), MHX(X)
ブラキディオスは初登場時のMH3Gにおいて他のモンスターとは一線を画す強さを持ち、そんな彼の素材を用いて作られた爆破属性武器群もまた他の武器を嘲笑うかのような性能を誇っていた。
デストルクジオもその例外ではない。そもそも物理性能自体が非常に高い上、斬れ味もG級最終強化として及第点である。これだけで最強候補に名を連ねてもおかしくないにも関わらず、ここにバランス崩壊と囁かれる爆破属性が載るというとんでもないOP武器であった。
爆破属性ダメージが高すぎる点に加え、3Gでは片手剣の属性ダメージが30%カットされるため実質属性武器は存在しないに等しく、ほとんどの狩猟においてデストルクジオは最もダメージディール能力の高い片手剣となった。

そのあまりの強さと、ブラキディオスさえ狩猟できれば作成できる入手難易度の低さは初心者救済とさえ言われるレベルに賛否両論であった。私も当時はそのお手軽効果力に対して複雑な気持ちを抱いたものである。

時は流れ、ブラキディオスの登場する後続作品において、それらにも当然デストルクジオが登場することになる。
しっかりとバランスが調整され適度な強さに落ち着いた爆破属性だが、続編ではブラキディオス以外にも爆破属性を操るモンスターが登場し、それらの素材を用いて作られた武器とブラキ武器は競合する立場になる。
当然作品や武器種によってその立ち位置は上下するわけであるが、ディオスエッジ系列は大体の作品において取り回しの良いバランス型としての地位を保つことに成功している。

かつての圧倒的な強さは鳴りを潜めたが、むしろ他の選択肢が生まれたことで愛着が湧いた武器といえよう。たとえ厳密には最適解でないとしても、好きだというだけの理由でこの武器を使ったことは少なくない。

 

4位 デスパライズ


主に使用...MH2
MH2は片手剣の地位が非常に高い、というか他武器の地位が非常に低い作品であった。片手剣はそもそもの物理ダメージ計算式で非常に有利(常にダメージ1.2倍の補正がかかっていた)だった上、特に属性武器において優秀なものが多く存在した。ゆえに、特にオフラインにおいては序盤の片手剣一本でストーリー攻略というのも珍しい話ではなかった。

その序盤で作れる優秀な片手剣の一つがデスパライズ(デスパラ)である。ドスゲネポスの素材から作られる麻痺属性武器で、オフラインの最終強化として見てもそこそこの攻撃力とそこそこの麻痺属性、そこそこの斬れ味ゲージを持つ。これがなんとドスゲネポスという最序盤のモンスターを狩るだけで製作可能なのだから驚きだ。

MH2で初めてモンスターハンターという作品に触れた私は、当然の帰着として初めて使う武器だったハンターナイフを使い続け、また当然の帰着としてその派生の最終強化であったデスパラを使い続けることとなった。そしてこの武器は、私に片手剣という武器の奥深さを知らしめるのに十分すぎるほどの期間、私のそばにあり続けた。シリーズ合計で推定3000時間は下らないであろうMH歴の中、確実に半分以上の期間片手剣を握っている私という存在は、デスパラから始まったのである。

 

3位 狐扇ハナノナゴリヲ


主に使用...MHX, MHXX
MHXとその完全版であるMHXXは多種多様なモンスターが出現する作品であり、それに伴い当然各種属性武器のレパートリーも多種多様である。これはMH作品の中ではむしろ珍しい現象である。特にMH3MHWなどが顕著だが、モンスターの数が少ないが故にある属性の武器の選択肢が一つしかない、といったことは日常茶飯事なのだ。

特に水は伝統的に種類が不足しがちな属性であった。水属性の攻撃をする代表的なモンスターとしてガノトトスが挙げられるが、片手剣においてはあろうことか彼自身は殆ど使わない睡眠属性が武器の性能として発現してしまっており、貴重な水属性枠を失ってしまったのだ。
水属性モンスターの圧倒的な供給不足もありガノトトス武器の不参戦は非常に重く、MH史においてほとんどの水属性片手剣は・実用に堪えない ・水属性である必然性がない ・非常に特殊な扱いを受けている のいずれかに属していた。

その中で、実用に堪え、はっきりと水属性である理由を持った一般武器として登場したのが、タマミツネの片手剣であるハナノナゴリヲ(ゴリヲ)である。但しその見た目はあまりにも独特すぎた。右手に盾を、左手に剣を構えるのが片手剣のスタイルであるが、ゴリヲが剣と主張するものは扇子であり、盾に至っては数珠(グラフィック上では小さすぎてほとんど視認できない)である。
非常に奇怪な形状をしているとは言え、その性能は一級品である。物理、属性、斬れ味の全てが平均以上であり、会心率もプラスである。タマミツネ自身が戦っていて楽しいモンスターであるという点も相俟って、MHX系列でお気に入りの一振りになるまでそう時間はかからなかった。

ただ、ゴリヲに特別な感情を持つ理由はこれだけではない。MHXXで追加された二つ名武器の存在がそれである。
天眼タマミツネは非常にギミックの多いモンスターであり、二つ名の高難易度もあって攻略は厳しい道程である。それを何度も下す苦労を重ねた末に、他の追随を許さない圧倒的性能の片手剣が手に入るのだ。天眼片手剣の最終強化であるさにつらう色法忌風扇は、原種の最終強化から僅かな斬れ味と属性値を引き換えに、物理性能の底上げを図った一振りであり、全ての性能が高いレベルで整っていることから疑いようのないMHXX最強の水属性片手剣である。

それはHack and Slashにおいてこの上ない目標であり、遊ぶ意味であった。最強の武器を手に入れるべく、モンスターを狩り、素材を集める。集めた素材でより強いモンスターに挑む。それこそ最も充実した瞬間であることに異論はないだろう。強化段階で培った技術と経験を用いて超特殊許可天眼のソロ攻略に成功したことは、私のMH史の中でも特に良い思い出の一つとして刻まれている。

 

2位 エストレモ=ダオラ


主に使用...MH2, MH4(G), MHX(X)
クシャルダオラはMHで私が最も美しいと思うモンスターである。西洋の龍を具現化した如きフォルム、金属の滑らかな外骨格、巨大な翼、精悍な顔付き。世界観やモーションにおいて長年批判の多いモンスターでもあるが、創作としてのMHにおいてクシャルダオラより魅力的なモンスターは私の中では存在しない。

エストレモ=ダオラはクシャルダオラの初登場作品であるMH2から存在する氷属性片手剣である。クシャルダオラ自身は(当時は)氷属性攻撃を行わないが、生態や素材の設定などから武器が氷属性を帯びるのは必然である。そして何より、そのフォルムの「冷たさ」に氷属性はとてもよく似合っている。
その意匠は優美ながら一癖あるものだ。ほとんどのダオラ武器は、ランスなら獅子、ハンマーなら蛇といった具合に何らかの動物をモチーフにしている。しかしエストレモ=ダオラにあしらわれているのはあろうことか竜人族の首である。

初期の作品では、エストレモ=ダオラは氷属性片手剣の頂点に君臨した。物理、属性、斬れ味のバランスが良く、会心率もプラスに設定されている。大抵終盤になるにつれ氷属性の通るモンスターは多くなるため、この武器が選択肢として挙がる機会は非常に多かった。
クシャルダオラが再登場したMH4でもその状況は変わらなかった。MH4ではエンドコンテンツである発掘武器さえ凌駕する性能を持ち、続編のMH4Gでもラージャンテオ・テスカトルを狩り続けるゲーム性から需要は高かった。
特にMH4Gにおいては、錆びたクシャルダオラの武器であるシュトル=エルダオルの存在が大きい。錆びクシャ自体のモンスターとしての理不尽な強さに加え、鬼のような入手難易度のレア素材を複数要求される鬼畜な条件をクリアすることで、狂った物理性能を持つこの武器を得ることができた。早い段階で氷属性発掘武器のゴール品を手に入れてしまい御役御免となったが、その存在感は私の心を強く突き刺すものであった。

MHX(X)においては、正直どうしてこうなったと言わざるを得ない性能であった。決して弱くはない性能をしているため、私は敢えてこの武器を使い続けていたが、納得しかねる部分は多い。全体的にX系列は武器のバランスに違和感があった。強化によって初期武器を実用に堪える性能にするというアイデアは素晴らしいと思うが、バランス調整が適当すぎて初期武器が最強になってしまうのは、強い敵の武器こそ強くあってほしい私にとってあまり面白いものではない。

MHWに至っては登場すらしなかった。クシャルダオラ自身はストーリーに大きく絡みエンドコンテンツを形成するほどの活躍なのだが、肝心の武器が存在しない。そもそもMHWは武器のレパートリーが少なすぎる。ここまで予算と時間をかけておいて、どうしてそこを妥協してしまったのか。

 

1位 七星剣【禄存】


主に使用...MH3G
私がMH3Gを始めたのは相当遅れて、世間が新作であるMH4で遊んでいる時期だった。そのため全てのコンテンツの情報がインターネットに流通している段階であり、当然全ての武器の評価も即座に確認できる状態にあった。そんな状況下において、七星剣【禄存】(禄存)は私にとって憧れ以外の何者でもない存在であった。

禄存はナルガクルガ希少種というゲームクリア後にしか挑めないモンスターの武器である。その性能はナルガクルガ武器の典型を極めたかのようなものであり、匠不要の長大な斬れ味ゲージが最大の特長である。攻撃力は控えめだが圧倒的な会心率がその威力を底上げし、覚醒によって毒属性を得る。
重ねて言うが禄存の最大の長所はその斬れ味ゲージにある。片手剣はその汎用性の高さから必須スキルが存在しないとまで言われる武器種であるが、実際は手数の多さ故に匠や業物といった斬れ味のフォロースキルがほぼ必須となっている。これらのスキル、特に匠は全作品を通じて発動条件が非常に厳しく、片手剣使いは常にスキル構成に悩まされる。しかし禄存はそれを必要としない(実際には防具の構成上業物は付いてくることが多かった)。故に我々は必須スキルの呪いから解き放たれ、余力を十二分に火力や生存スキルに振り分けることができるのである。

デストルクジオの項で述べた通り、MH3Gは爆破属性の天下であった。片手剣においても、ほとんどの武器はその長所を生かせず、容易にデストルクジオの下位互換に甘んじていた。
禄存は数少ない例外の一つである。単体での物理性能で勝っている点に加え、そもそもデストルクジオとは全く異なるスキル構成が可能であることから、汎用性の面で爆破属性と正面切って戦うことが可能な唯一の片手剣であった。

さらに禄存の存在を大きくしたのは、MH3Gの実質的なエンドコンテンツである超強化個体群である。彼らは軒並み異常に高い体力を持ち、状態異常を与えるごとに大きく耐性が上昇してしまう爆破属性とは相性が悪かった。一方で毒属性は耐性上昇がさほど大きくないため、クエスト終盤でも彼らに対して効果を保つことができた。こういった事情も相まって、禄存は超強化個体への最適解としてMH3Gに君臨したのである。
私はプレイ途中でMH4に移行してしまったため、ジョジョブラキの討伐には成功していない。しかしママトトスの討伐には成功しており、その際使用したのがこの禄存であった。というか禄存を作ってママトトスを討伐して力尽きた、といったような感じであった。
そのため私が禄存を使った時期は非常に短い。しかし、その作成難易度や性能、立ち位置などを鑑みて、登場から7年以上が経った今でもなお私の中で禄存は最強の、特別な片手剣なのである。

 

というか何よりかっこいい