これまでに感動したシーンをまとめる
もともとは一番感動したストーリーは何かと聞かれて考えていたのだが、一番たりうる器を考えるうち「感動はしたが、気になる点もあり手放しに最高評価をつけられない」「思い出補正で正当な評価にならない」というものが多くなり困難になっていった。
そこで順位付けをやめたが、そもそも「感動したストーリー」⇒「感動するシーンがあるストーリー」であり、あるシーンに感動したからといって感動したストーリーであるとは言えないので困った。
じゃあもう感動したシーンを挙げればいいじゃんね、となったので挙げる。
とても面倒くさいことを言うとそのシーンに感動するのはストーリーの積み重ねがあったからこそであり、ならばそれはストーリーに感動していることと同じなのでは、という気もしないではない。
【ゾイド新世紀/ゼロ】最終話のゼロとフューラーの決戦
まずこのアニメは作画がとんでもない高クオリティで、これが2000年放映というのは到底信じられないレベルである(このCG技術は失われたらしくオーパーツと化している)。その中でも群を抜いて激しいアクションがこのシーンにあたる。
戦闘シーンだけでここまで心が動くものはそうない。戦闘の流れも結末も納得感がある。
欠陥品と言われたパンツァーの衛星撃破、それまで被弾という被弾がなかったフューラーに直撃させて足止めするシャドーフォックス、換装システム最初で最後の「ゼロ」のコール、荷電粒子砲の直撃を耐えるホバーカーゴのシールドなど、戦闘に至るまでの流れもよい。
【ドラえもん のび太の海底鬼岩城】バギーの特攻
正直海底鬼岩城自体に関してはこのシーンがあったことしか覚えていないが、それだけ感動度合いが高かったのだと思われる。
憎まれ役のバギーだからこそ自己犠牲が童心に刺さったのかもしれない。
【ゼノブレイド2】エンドロール
エンドロールが感動の頂点というのはもうストーリーとしてそれ以上のものはないのではないかという説はある。
読める展開ではあったが王道で熱いし、あとOne Last Youの歌詞はもう反則です
【ニーア オートマタ】データサルベージを試みるポッド042
これもエンドロールに感動の頂点があってよい。
プレイしているとポッドの言動にどんどん人間臭さを感じるようになっていって、最終的にポッドが指令に反すると同時にプレイアブルになる展開もよい。他ユーザーが応援してくれたり助けに来るシステムも最高
【最遊記外伝】戦死する天蓬元帥
最遊記外伝は全編全キャラがエモの塊みたいな作品なんですがその中でも特に印象深いのが天蓬元帥の死に様で、それはずっと戦ってるのに最後の最後まで日常のことを考えていたからなのかもしれない。 飄々としているが実は血の気が多いみたいなギャップも刺さったのかもしれない。
【ゼノブレイド3】Mに宿ったミオがノアに正体を明かす
アグネスキャッスルに捕まってから一連のイベントシーンがありえないくらい長く、深夜2時くらいにイベント突入してとんでもないことになった記憶がある。
種明かしを見れば確かにその通りなのだがリアルタイムではミオが生きているという発送が全くなくて、(同じ体と声を持つ)Mから明らかにミオが話しているとわかった時のカタルシスはとんでもないものだった。
最初に触れるのが「髪、少し伸びちゃったけど」というまったくその場にふさわしくない内容なのも泣ける
【銀魂】かぶき町四天王篇で銀時を殴る新八
この長編は他にもいろいろエモが詰まっていて最高なんですが、なんでわざわざここが刺さったかというと吉原炎上篇の流れを引いていて
新八も神楽ももっと強くならないといけないと思って実際に強くなったわけですが銀時はあくまで二人に荷を負わせたくないと思っていて
そこに対して全部背負いこまないで荷を分けてくれよ、という主張が通ったシーンなんですよ
神楽が言い返されて押し黙ってからの新八も良かったし、そのあとの戦闘で銀時がちゃんと二人を信頼していて、二人がその信頼にちゃんと応えるところも良かったし、なんだかんだ銀時は修羅場に一人で行くんですがちゃんとその理由のフォローがあるのも良い
【進撃の巨人】エルヴィンの特攻
進撃では役目の終わった順にキャラが死ぬが、エルヴィンの死に様は最も美しく納得感のあるものであった(選んだシーンで死亡するわけではないが)。
合理的過ぎて人間性を感じない調査兵団団長が、実は子供の頃の夢を叶えるためだけに戦っていて、結局調査兵団は地下室にたどり着くが自分はその秘密を知ることなく死ぬのも良い。
死ぬ直前になって初めて葛藤を見せるのも良いし、その相手がリヴァイなのも良い。その後の演説もとても良い。完全に打つ手がなくなったかのように思われた戦況を二正面作戦でひっくり返す展開も良い。
【ガールズ&パンツァー 劇場版】大学選抜戦開始直前にこれまでの対戦チームが加勢に来る
いいぞ
【ポケットモンスターSPECIAL ルビー・サファイア編】MIMIの進化
そもそもルビーのキャラがめちゃくちゃヒロイックで刺さっており、父センリのキャラもめちゃくちゃヒロイックで刺さっていたためRS編を通して極めて刺さりが良い。
ポケモンが進化するという演出自体もそれにストーリー性を持たせやすくて感動を生みやすいと感じる(本編でも戦闘中に進化するようにしてくれ)。
かつて喧嘩別れしたヒンバスが万策尽きた最後の最後に出て来るのも良いし、美しさが一定以上という進化条件を踏襲してるのも良いし、進化した姿がずっと追いかけていたミロカロスというのも良い。